大人の矯正治療は人に気づかれず行いたいという要望から舌側矯正、リンガルブラケット矯正(裏側矯正)をメインに行っています。インコグニート、ハーモニー、アリアス、クリッピーL、STb ライトリンガルシステム、エボリューションと6種類の裏側矯正装置により患者さんの症状に合わせ、使い分けています。セルフライゲーションブラケット装置(ローフリクション・ロフースシステム)により、質の高い矯正治療を提供しています。
リンガルブラケット矯正装置
インコグニート
Incognito(インコグニート)は、Dr. Dirk Wiechmannが開発したオーダーメイドの舌側矯正(リンガル矯正)システムです。舌側矯正とは、歯の裏側に着けて見えない矯正治療のことを言いますので、一般の人には、『裏側矯正』、『見えない矯正』といわれています。CAD/CAMソフトウェアを用いて患者様一人一人の舌側の歯牙形態に合せてカスタムメイドで製作いたします。また、貴金属製のため金属アレルギーが起こりにくいのが特徴です。
ハーモニー
HARMONY(ハーモニー)システムは、フランスの矯正医であるPatrick C.Curielにより考案・開発されたリンガルブラケット矯正装置(裏側矯正)です。今までの舌側矯正の装置と比較して、デジタル3Dで装置が作製されるため薄くてフラットであり、従来品に比べて快適です。また、これまでのリンガルブラケット矯正装置(裏側矯正)との大きな違いは、セルフライゲーションシステムを取り入れた為、ワイヤーが装置内で滑らかに動く点です。
アリアス
アリアス の特徴は、リンガルストレートワイヤーシステムの為の専用のブラケットです。治療中、不快感のないように「アリアス」はロープロファイルと滑らかなラウンドシェイプを特徴としていますので、快適性が向上しています。ライトフォースで歯を移動させることで、優しい治療を可能にしています。
クリッピーL
クリッピーLはセルフ・ライゲーション・システムを持っており、このシステムはフリクション・フリーといわれ、矯正用ワイヤーと矯正装置との摩擦が最小限に抑えられるために、理想的な生理的矯正力がかけ易く、歯周組織と調和した歯の移動が可能となっています。また、このメカニクッスにより、前歯の後方(舌側)への移動もスムーズに行うことが可能になり、矯正治療最終段階でも歯の整直も確実に行うことができます。
STb ライトリンガルシステム
ライトフォースメカニクスにより歯周組織に優しく痛みが少ない治療ができます。また、1.5㎜の薄いブラケットプロファイルとラウンドシェイプにより、患者さまに大きな快適さを提供します。パッシブライゲーションのデザインにより最適な力を提供します。
カーツ7th
代表的な舌側矯正・裏側矯正の装置にKurz 7th(カーツブラケット第7世代)があります。STbより大きいのですが、bite planeというテーブル状の構造を利用することでdeep bite(咬み合わせの深い状態)の治療が可能です。
セルフライゲーションブラケット装置(デーモンシステム)
モデル写真はデーモンクリアを付けています。外見上矯正装置が目立ちません。
ローフォース、ローフリクションのシステムを用いてるので、患者さまの快適性の向上など、様々な効果が期待できる装置です。すべてセラミックでできているため優れた審美性を持っています。また、食品による染色や変色がありません。
セルフライゲーション矯正装置(クリッピーC)
目立たない矯正装置をお探しなら、セルフライゲーション矯正装置(クリッピーC)がおすすめです。
半透明のセラミックボディとホワイトコートされたメタルクリップは、初めて装着される方にも、抵抗なく受け入れていただけます。これまでのような金属結紮線や黄変する結紮リングを必要としないため、衛生的で、審美性の高い歯列矯正装置となっています。開閉するクリップにより、アーチワイヤー交換が容易に行えるので、ドクター、アシスタントそして患者さんにとっても負担が少なくてすみます。
また、パッシブクリップは、フリクションフリーの状態を作り、最適な力を提供することができます。インタラクティブステージでは、トルクコントロールに加えてスライディングメカニクスを併用できます。更にアクティブステージへと、治療を3段階に分けて使いこなすことができます。パッシブだけではない、安心と信頼を備えた、新しい審美ブラケットシリーズです。
カリエール ディスタライザー
スペインバルセロナ の Luis Carriere 先生によって2004年に開発された装置です。主な構造としては 犬歯-大臼歯間にカリエール ディスタライザーを装着し、上顎前突(出っ歯)を改善する装置です。犬歯-大臼歯を一塊にして移動しますので、良好な結果が得られる優れ物の矯正装置です。
審美ブラケット
大山矯正歯科で基本的に装着する審美ブラケットです。以前使用していたメタルブラケットに比べますと、見栄えが格段によくなりました。
1mくらい離れますと、装置はほとんど目立ちません。また、セラミック(単体)ブラケットに比べ、強度が飛躍的にアップした為、治療中のトラブル(破折)が格段に減少しましたので、安定して治療を行う事が出来るようになりました。
マウスピース型矯正装置
- 固定式矯正装置(マルチブラケット装置)はつけたくないという患者さんにはとても有効な装置です。
- 透明感があり、装着していても目立ちません。
- 摂食や清掃時に取り外し可能なため、治療中口腔および歯周組織の健康がよりよく維持されます。
- 矯正装置の装着による不快感が軽減されます。
※マウスピース型矯正装置は、完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
歯科矯正用アンカースクリュー(デュアル・トップオートスクリュー等)
矯正用に作られたインプラントを骨の中に埋め込む事により、治療期間の短縮や、治療のゴールのレベルアップが簡単に行なえるようになりました。
歯科矯正用アンカースクリュー(マイクロインプラント)は、インプラントという名前はついていますが、通常のインプラントと比べて非常に小さなものです。インプラントの装着は、少量の麻酔を使った処置で行える為、痛みもほとんどありませんし非常に簡単に埋め込む事ができます。
歯科矯正用アンカースクリュー(マイクロインプラント)を矯正治療に併用しますと、歯を抜かないで治療を行える可能性が高くなりますし、また、外科矯正をしないと治らなかったケースでも、外科矯正を行うことなく治療できる可能性が広がりました。