1991年にいただいたものです。
未使用品です。出し入れしか使用していません。
年代物であり、素晴らしく綺麗だったので製造元である『瑠璃庵』へ連絡を取りました。実物を見たいと言う事でしたので送って検品していただきました。
↓返信です。

ガラスの種類はセミクリスタルガラスといいます。
当工房は以前セミクリスタルガラスを使用しておりましたが、世界的に環境汚染や人的被害を無くすためクリスタルガラス特有の原料の一つである鉛が使用できなくなり、今では存在しないタイプのガラスになります。そのため今現在、作ろうと思っても制作できないためレア度は高いです。しかも瑠璃色の原料であるコバルトは今後使えなくなりそうです。
有名なバカラもクリスタルガラスですが、今はどうなってるか分かりません。

特注木製専用台
これは木工作家に頼んで制作してもらいました。後ろの穴の加工跡から、ひとつひとつ回転させ削り出して作られたのが分かります。その後、漆加工をしているはずです。特注木箱と違って変色がないのは漆のおかげと思います。

特注木箱
現在は桐箱を使用しておりますが、この箱はもみの木を使用してると思います。変色が目立ちますが、逆に言えばいい雰囲気も出てきたように思いました。

それと、上部の擦り傷状のものは、制作時に吹きザオからガラスを切離す時に削った跡になります。現在は道具もダイヤを使用するため切れ味が良くなり、ほぼ残ることはありません。かなり深い所まで削り跡があるため、消すとなると本体の形が変わり価値が下がると思いますのでそのままの方がいいかと思います。分かる方には分かるガラス製品ですので、変にいじると勿体ないと思います。

長崎水道創設100周年記念の品は、制作数もかなり少ないはずです。このような30年も前のクリスタルガラス製品を見せていただけただけでも勉強になりました。
クリーニングして発送しました。
以上

かなりご丁寧な対応いただきました。
ですが、我が家では飾るところがなく、破損させてしましそうで怖いです。
誰かこの作品に興味を持っていただける方よろしくお願い申し上げます。